月経前症候群

月経前症候群は、生理のある女性の3~4割に起こると言われています。 中には、離婚や不仲に至るほど著しく感情が不安定になってしまう(月経前不快気分障害(PMDD))ケースもあるため、早めに専門家に相談されることをお勧めします。

原因01

ホルモンバランスの乱れ

様々な要因により、自律神経やホルモン分泌を司る脳の視床下部が異常をきたし、黄体ホルモンのバランスが崩れることで、こうした症状が現れていると言われています。

原因02

様々なストレス

環境の変化や対人関係などの精神的ストレス、運動不足、不規則な生活、肥満やダイエット、飲食なども影響してきます。

こんな症状でお悩みではありませんか?

  • 下腹部の痛み、不快感
  • 胸の張り、過敏
  • イライラ、怒りやすさ、気分のムラ、不安、絶望感
  • 全身のだるさ、むくみ
  • 頭痛、めまい、不眠
  • 食欲減退、便秘、下痢
  • 体重増加など

生理の3〜10日前になると、かなりの確率で上記のような症状が起こる場合、「月経前症候群(PMS)」の可能性があります。

月経前症候群(PMS)は、月経が始まると軽快したり消失したりします。また、その症状は人によって大きく異なります。

月経前症候群(PMS)の原因

月経前症候群(PMS)の原因ははっきりとは分かっていません。一説には、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の急激な変動が原因なのではないかと考えられています。

画像引用:https://pms-navi.jp/

月経周期が28日の場合、排卵日(月経が始まる14日前)を境に変動する女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が影響し、月経前症候群(PMS)が引き起こされるとされています。 

東洋医学的に見た月経前症候群の原因

東洋医学では、体の構成成分である「気・血・水(き・けつ・すい)」の異常が月経前症候群(PMS)を引き起こすと考えます。東洋医学的に見た月経前症候群のタイプは、大きく分けて以下の3タイプに分けられます。(複数のタイプが同時に現れることもあります)

  • 気滞(きたい)タイプ
  • 血虚(けっきょ)タイプ
  • 血瘀(けつお)タイプ

それぞれの特徴を解説します。 

【気血水とは】
・気=体を動かすためのエネルギー。血液や水分を流したり、臓器を動かしたりする役割を持つ。
・血=西洋医学で言う血液と同じようなもの。全身に酸素や栄養を運ぶ。
・水=リンパ液や尿など、体内にある血液以外の水分。免疫力とも関わりがある。

気滞タイプ

気滞=気の巡りが悪く滞っている状態です。自律神経が乱れやすい傾向にあり、張りや痛みを感じやすかったり、イライラしやすかったりします。

主な月経前症候群(PMS)の症状は、胸やお腹の張り、ゲップや吐き気、便秘、頭痛、不眠、抑うつ、イライラなどです。

 

血虚タイプ

血虚は、血が足りていない状態のことです。女性は月経で血を消耗するため、血虚状態になりやすくなります。

血が不足しているため、めまいや立ちくらみ、だるさを感じやすくなり、顔や唇の血色も悪くなりがちです。のぼせや動悸などの症状も生じやすくなります。

 

血瘀タイプ

血瘀は、血の巡りが悪くなっている状態です。顔はのぼせるのに、手足は冷えている場合があります。血の巡りが悪いため、冷えやむくみが生じやすく、黒ずみや痛みを引き起こします。

月経前に下腹部痛や肩こり、肌のくすみや目の下のクマ、むくみなどを感じやすい方は、血瘀タイプかもしれません。

月経前症候群(PMS)の診断基準

月経前症候群(PMS)は、米国産婦人科学会より以下のような診断基準が設けられています。当てはまる場合は月経前症候群かもしれません。※正確な診断は医師に行ってもらいましょう。

  • 過去3回の連続した月経周期のそれぞれにおける月経前5日間に、下記の身体症状および精神症状のうち1つ以上が存在
  • 月経開始後4日以内に症状がなくなり、13日目まで再発しない
  • 賞状の発症が薬物療法やアルコールの使用によるものではない
  • その後、2周期にわたり症状が出る
  • 社会活動や学業、仕事に明らかに支障がある
身体症状 精神症状
乳房の張り・痛み
腹部膨満感
頭痛
関節痛・筋肉痛
体重増加
手足のむくみ

抑うつ(気分の落ち込み)
怒りの爆発
いらだち
不安
混乱
社会からの引きこもり

月経前不快気分障害(PMDD)の診断基準もあるので、気になる方は産婦人科診療ガイドラインをチェックしてください。

参考:産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020 

月経前症候群(PMS)の治療法

月経前症候群(PMS)の主な治療方法は以下の3つです。

  • 生活指導や運動療法
  • ホルモン療法
  • 薬物療法
  • 鍼灸治療

月経前症候群(PMS)には、治療が“必要”か“不要”かの明確な線引きがありません。婦人科でもまずは生活指導や運動療法を行うことが多いです。

症状がつらい場合は、低用量ピルなどのホルモン療法や漢方薬で改善を目指します。抑うつがある場合は、気分の落ち込みを改善する薬を服用することもあります。

月経前症候群(PMS)は、軽い運動や睡眠、食事などで改善されることも多いため、うまく付き合っていくことが大切です。しかし、あまりに症状がつらい場合は、無理をせずに婦人科に相談しましょう。

月経前症候群(PMS)には、副作用やリスクがほぼない鍼灸治療もおすすめです!

月経前症候群(PMS)は鍼灸で改善できる!

鍼灸治療

鍼灸には、自律神経やホルモンバランスを整える作用があります。そのため、月経前症候群(PMS)の症状改善効果が期待できるのです。

子宮はストレスや感情を溜め込みやすい臓器です。また、子宮があることで下腹部に血液が集中しやすく、気血の流れも滞りやすくなります。そのため、こうした滞りを鍼灸刺激によって改善し、体質自体を根本から変えていきます。

患者様の年齢や性格、体質、飲食や生活習慣、現在感じているストレスの質(怒り・不安・プレッシャーなど)などを考慮に入れながら、東洋医学的な観点から鑑別し、全身を調整していきます。

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Te to Teは経験豊富な女性スタッフが多くて安心

月経前症候群(PMS)はデリケートなお悩みなので、男性鍼灸師へ相談することに抵抗がある方もいることでしょう。また、女性特有のお悩みでもあるため、「本当に理解してくれているの?」と不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。

Te to Teには、経験豊富な女性鍼灸師が複数在籍しておりますので安心してご相談ください。施術実績は延べ8万人以上で、芸能人やモデルの方もお越しくださっています。

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口コミ

Te to Teの鍼灸治療によって月経前症候群(PMS)が改善された患者様の口コミを紹介します。

最初は美容鍼目的で利用させて頂きました。カウンセリングが丁寧で、PMSが酷く頭痛と胸焼けの様な状態に悩んでいる事を相談させて頂いてそちらも一緒にケアしていくことにしました。

初めの12ヵ月は大きな変化はありませんでしたが、3ヶ月を過ぎた辺りから胸焼けの状態が軽くなっている事に気付きその事をお話しすると自分の事の様に喜んで頂いてとても嬉しかったです。

いつも丁寧にお話しを聞いて頂いているのでその時の体の状態にあわせて診ていただけるのもとてもありがたいです。美容鍼では10代から肌の乾燥が酷いのですがそちらも改善してきました。

冷え性にきくツボなども教えて頂いて勉強になります。これからも通いたいと思います。

Te to Teでは、カウンセリングを丁寧に行い、お一人お一人に合った治療を行います。複数のお悩みを同時進行で治療することも可能なので、何でもお気軽にご相談ください。

【自分でできる!】月経前症候群のセルフケア&予防法

月経前症候群には、鍼灸治療や薬物療法が効果的です。しかし、セルフケアでも改善できる可能性が高いので、できそうなものから試してみてください。

【簡単にできるセルフケア3選】

  • 有酸素運動
  • アロマ
  • お灸やツボ押し

有酸素運動は、過去の多くの研究から月経前症候群(PMS)の予防や改善に効果的であることが証明されています。ウォーキングやジョギングであれば、すぐに実践できるでしょう。

アロマは月経前症候群(PMS)による精神症状に効果的です。気持ちを落ち着かせる作用があるラベンダーの精油がおすすめです。

お灸やツボ押しについては、このあと詳しく解説します!

また、喫煙アルコールカフェインストレスは月経前症候群(PMS)が悪化する原因となるので、極力控えるようにしましょう。

【ツボ押し&お灸】自宅で簡単&気持ち良いセルフケア

月経前症候群(PMS)には、お灸やツボ押しも効果的です。どちらも自宅で手軽に行なえ、気持ちいいのでぜひ試してみてください。

【月経前症候群(PMS)に効果的なツボ3選】

三陰交(さんいんこう)は、女性特有の症状に有効な万能ツボです。関元(かんげん)は、腹痛や冷え性、むくみに効果を発揮します。太衝(たいしょう)は、イライラやストレス、頭痛に効果的です。

 

お灸は、各ツボに1日1回お灸をすることをおすすめします。

ツボ押しの場合は「気持ちいい」と感じる程度の力で、3〜7秒ほどかけてゆっくり押しましょう。1日4〜10回程度繰り返すのがおすすめです。

Te to Teでは、セルフお灸の販売も行っております。

Te to Teオンラインショップを見る

ツボの場所やお灸の使い方など分かりやすく説明致しますので、お気軽にお問い合わせください。

【まとめ】月経前症候群(PMS)には副作用やリスクがほぼない鍼灸がおすすめ!

月経前症候群(PMS)のつらい症状で悩んでいても「女性だからしかたない」と諦めている方もいるのではないでしょうか。しかし、月経前症候群(PMS)は、鍼灸治療やセルフケアで改善できる可能性があります。

Te to Teでは、経験豊富な鍼灸師が患者様お一人お一人に合った最適な治療やセルフケアをご提案させて頂きます!

一緒に、月経前症候群(PMS)に悩まされない快適な日々を目指しましょう!