不眠症

睡眠薬や睡眠導入剤は、健忘症や幻覚、集中力の低下などの副作用、長期間の服用による認知症の発症率増加、そして依存性などのリスクを高めます。 そのため「できるだけ薬に頼りたくない」という理由で鍼灸を受診される方も増えています。

原因01

様々な要因

不眠症の原因は、老化、薬、アルコール、隠れた病気、昼夜逆転などの不規則な生活、強いストレスによる自律神経の乱れ、女性ホルモンの乱れ、眠る時の環境など様々です。

原因02

眠れない不安

「また今日も眠れなかったらどうしよう…」「このままだと睡眠不足でおかしくなってしまうのでは…」などの不安やプレッシャーがストレスとなり悪循環に陥っているケースも多いです。

【不眠症とは】こんな症状でお悩みではありませんか?

  • なかなか寝付けない、早くに目が覚めてしまう
  • 夜中に何度も目が覚めてしまう
  • ぐっすり眠った気がしない
  • 日中だるかったり、眠気に何度も襲われる
  • 記憶力や判断力が低下している
  • イライラしやすかったり、落ち込みやすかったりする

不眠症は、眠りにつくのに時間がかかったり、夜中に何度も目が覚めたり、朝早く目が覚めてしまったりする状態です。

睡眠は、脳や体が休息して修復・回復するための重要な時間です。成長ホルモンが分泌されて細胞の新陳代謝が促される時間であり、アンチエイジングや免疫力、自然治癒力のアップにも欠かせません。

そんな大事な睡眠だからこそ、早く不眠症から解放されたいですよね。

本記事では、不眠症の原因や症状、改善方法について詳しく解説します。不眠症に悩みの方はぜひ最後までチェックしてください!

不眠症の原因まとめ

不眠症の原因は、身体的なものから精神的なものまで多岐にわたりますが、主に以下の4つに大別されます。

  • 生活習慣的要因
  • 環境要因
  • 生理的要因
  • 心理的要因

不眠症の症状は眠れない辛さだけではありません。集中力や記憶力の低下、イライラしやすくなる、日中の眠気、抑うつなど日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。

原因がさまざまなので、原因に適した改善法を行う必要があります。

東洋医学的にみる不眠症の原因

東洋医学では、不眠は「不寐(ふび)」または「失眠(しつみん)」などと呼ばれます。東洋医学的にみる不眠症の原因も多岐にわたりますが、主に以下の2つが影響していると考えられています。

  • 脾(ひ)の疲労
  • 肝(かん)の疲労

脾とは、消化・吸収をおこなう器官の総称です。西洋医学でいうと、胃や膵臓、脾臓などがあてはまります。

その脾が弱ると、気()や血(けつ)といったいわゆる“エネルギー”が作られなくなります。そうするとメンタルが不安定になり、眠りが浅くなるのです。

肝とは、たくさんの血を貯めている器官です。強い怒りなどによって肝は疲労します。東洋医学では、肝に血(エネルギー)が貯まっているとよく眠れるとされているため、肝が疲労すると不眠症になるのです。

不眠症の症状

不眠症は、寝付きが悪くなったり睡眠が浅くなったりするだけでなく、日常生活にも支障をきたします。

【不眠症の主な症状】

  • 寝付きが悪い
  • 途中で目が覚める
  • 朝早く目が覚める
  • 十分に眠った感じがしない
  • 倦怠感
  • 意欲・集中力の低下
  • 抑うつ
  • めまい
  • 食欲不振
  • 頭重感

「夜間の不眠が続く」「日中に心身の不調が生じる」この2つが認められた際に、不眠症と診断されます。

不眠症のタイプ

画像引用:https://www.mentalclinic.com/

不眠症は、以下の4タイプに大別されます。

  • 寝付きが悪い「入眠障害タイプ」
  • 眠りが浅く途中で何度も目が覚める「中途覚醒タイプ」
  • 朝早く目が覚めて二度寝ができない「早朝覚醒タイプ」
  • 睡眠時間のわりには十分に眠った感じがしない「熟眠障害タイプ」

夜に寝付けない=不眠症と捉えられがちですが、早朝に目が覚めたり寝起きに疲労感があったりする場合も不眠症の可能性があります。

東洋医学的に見る不眠症の3タイプ

東洋医学では、不眠症は以下の3タイプに大別されます。

  • イライラや不安感など精神的要因で寝付きが悪くなる「気滞(きたい)タイプ」
  • 怒りっぽい、神経質など神経が過敏になって睡眠が浅くなる「気逆(きぎゃく)タイプ」
  • 疲れやすい、貧血気味などぐっすり眠る体力が足りていないことから熟睡できない「気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ」

気滞とは、気の巡りがスムーズに行われず、エネルギーが滞っている状態です。気の巡りが悪くなると、気分がふさぎ込んだり不安感を感じたりします。その結果、些細なことが気になり、寝付きが悪くなることがあります。

気逆とは、気が本来の流れに逆らって体の上方にのぼる状態です。気逆状態だと、のぼせやほてりが生じやすくなり、動悸やイライラの症状も出てきます。気逆タイプの方は、神経過敏状態のため、寝付きが悪くなったり夜中に目が冷めてしまったりするのです。

ぐっすりと眠るためには、体力(エネルギー)が必要です。そのエネルギーが不足しているのが気血両虚タイプです。このタイプの方は「疲れているのに眠れない」「しっかり寝たのに疲れが取れない」といった症状が見られます。

不眠症の改善方法

不眠症の改善方法は、自身で手軽に行えるものから専門家の治療までさまざまです。よく不眠に悩まされる方は、早めにプロへ相談しましょう。

【生活習慣編】

  • 起床時間と就寝時間を一定にする
  • 適度な運動をおこなう
  • 日中に日光を浴びる

【プロの施術・治療編】

  • ヘッドスパやエステなどのリラクゼーション
  • 医療機関
  • 鍼灸マッサージ治療

不眠が数日続いている方は、まずは生活習慣の改善を心がけましょう。どれも無料かつ手軽に行なえるため、やらない手はありません。

不眠が数週間以上続いて慢性化している方は、専門家に相談しましょう。ヘッドスパやエステなどでリラックスするだけで、不眠症が改善される方もいます。

不眠症が悪化・慢性化していて、日常生活に支障が出ている場合は、医療機関にかかりましょう。不眠症専門クリニックもありますが、メンタルクリニックや心療内科、精神科でも対応してもらえます。

薬や病院に抵抗がある方や、なるべく自然な方法で不眠症を改善させたい方は、鍼灸マッサージ治療がおすすめです。

東洋医学的にみる不眠症の改善方法

東洋医学的不眠症治療のポイントは、自律神経を整えることです。鍼やお灸、マッサージで首や頭、背中の筋肉をほぐすと、緊張した筋肉が緩まります。その結果、血流が改善されたりリラックスできたりすることで自律神経が整い、不眠症が改善されるのです。

また、失眠(しつみん)というツボがあるかかとをあたためることも効果的です。かかとは、体の中でも細胞の代謝が遅く冷えやすい部分なので、あたためることでポカポカと心地よくなります。

不眠症治療を鍼灸でおこなうメリット・デメリット

鍼灸治療

鍼灸による不眠症治療は、副作用が少ないなどさまざまなメリットがあります。こちらでは、メリットだけでなくデメリットも紹介するので、両方を理解した上で鍼灸治療を検討してください。

不眠症治療を鍼灸でおこなうメリット

  • 副作用が少ない
  • 根本的な原因にアプローチできる
  • リラクゼーション効果も期待できる

鍼灸による不眠治療の大きなメリットは、副作用が少ない点です。体への負担はなく、どなたでも気軽に受けられます。ケミカルな治療を避けたい方からも人気です。

対症療法だけでなく原因療法(根本治療)も行えるため、不眠症に悩まない体質を目指せます。

不眠症治療を鍼灸でおこなうデメリット

  • 効果が出るまでに時間がかかる場合がある
  • 施術者によって効果が異なる

鍼灸治療は、副作用が少なく体に優しい治療のため、おだやかに効果を感じられることが多いです。1回の施術で治そうとせず、担当鍼灸師と相談しながら治療を進めましょう。

また、施術者によって効果が異なる場合があります。鍼灸院のホームページやSNS、口コミなどを参考にして、信頼できる先生を見つけましょう。

しかし「鍼灸治療を受けた日はよく眠れる」とおっしゃる方は大勢います。

鍼灸治療を受けることで、当日の睡眠の質が良くなるだけでなく、不眠症の根本改善も目指せるでしょう。

Te to Teは完全個室!不眠治療&リラックス

鍼灸治療

当院では、副作用のない鍼灸により、自律神経を調整したり、体や筋肉の緊張を緩めたり、血流を改善して放熱量を増やし深部体温を下げたりして、眠りやすい状態に体を導いていきます。

また、問診・カウンセリングを通じて心のストレスを吐き出したり、生活習慣のアドバイスを通じて睡眠に適した環境作りのお手伝いをすることで、睡眠の質や睡眠時間の改善を図っていきます。

完全個室なので、安心してごゆっくりお過ごしくださいませ。途中でお休みになる方もいらっしゃいますよ。

不眠症治療
について問い合わせる

自宅でできる不眠症対策

不眠症は、日々のちょっとした工夫や努力で改善できる可能性があります。自宅で簡単にできる不眠症対策を紹介するので、できそうなものからチャレンジしてみてください。

  • 朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
  • 起床後1時間以内に15分程度の散歩をする
  • カフェインは就寝の4時間前からは摂らないようにする
  • 夕食は就寝の3時間前までに済ませる
  • 就寝の2〜3時間前までに入浴をする(湯船につかる)
  • 寝る前のルーティーンを決める
  • リラックスできる音楽や香りを楽しむ

また、セルフお灸もお手軽で気持ちよく、効果も期待できるためおすすめです。

セルフお灸で不眠症ケア!おすすめのツボ2選

不眠症におすすめのツボを2つ紹介します!

  • 失眠(しつみん):足の裏側、かかとの中央にある少しくぼんだ場所
  • 労宮(ろうきゅう):手のひらのほぼ中央。こぶしを握ったときに、手のひらにくっつく中指と薬指の間にある場所

お灸を1個、ツボに貼り付けてあたためてください。もしもあたたかさを感じられなかった場合は、23個おこなっても問題ありません。じわーっとあたたかくなって、心地よくなりますよ。

指でグリグリとほぐすのもおすすめです。気持ち良い程度の力加減で、10秒程刺激しましょう。

セルフお灸

当院では、セルフお灸の販売も行っております。お灸の使い方やツボの正しい場所をTe to Teスタッフがレクチャー致しますので、お気軽にお問い合わせください!

Te to Teオンラインショップを見る

不眠症の鍼灸治療に関するよくある質問

よくある質問

不眠症の鍼灸治療に関するよくある質問をまとめました。

  • 鍼灸で不眠症は治せますか?
  • 眠くなるツボはどこですか?
  • 鍼灸の効果はすぐに出ますか?
Q. 鍼灸で不眠症は治せますか?
A. 鍼灸治療で不眠症を改善できる可能性があります。鍼灸治療は、不眠症の大きな原因である自律神経の乱れに効果的です。
Q. 眠くなるツボはどこですか?
A. 失眠労宮がおすすめです。他にも患者様お一人お一人の体質にあったツボがあるため、お気軽に問い合わせください。
Q. 鍼灸の効果はすぐに出ますか?
A. 施術当日によく眠れる方が多いです。しかし、根本的に改善されるまでには時間がかかる場合があります。まずは1〜2週間に1回の施術を4〜5回続けてみてください。

【まとめ】鍼灸治療で不眠症とさよなら!?

鍼灸は、体への負担や副作用が少ない魅力的な治療法です。近年、不眠症に悩んでいる方は5人に1人にものぼると言われています。しかし、睡眠薬に抵抗がある方もいることでしょう。

そのような方に鍼灸治療はピッタリです。あなた自身の治癒力をサポートする治療なので、自然な形で不眠症を改善できるでしょう。

Te to Teでは、鍼灸治療をおこなうだけではなく、心のストレスに寄り添い、生活習慣のアドバイスもさせていただきます。不眠症を改善させ、ハツラツとした毎日を過ごしましょう!